/tickingarea - ティック領域を管理する

ティック領域 (ticking area)を追加、削除または一覧を表示するコマンドです。

Minecraftでは、プレイヤーから遠く離れた場所は時間が止まります。 しかし、コマンドブロックなど動作が止まってしまうと困るものもあります。 このコマンドではどれだけ離れようとも、動作を停止させずに動かし続ける範囲を設定できます。

ティック領域とは

Minecraftの世界はとても広いので、もし世界のすべてを動かそうとすると、とても大きな処理能力が必要になってしまいます。 これを避けるために、ゲーム中はプレイヤーの周りだけが動くようにできています。 行くことのない遠くの場所にいる、動物の動きや植物の成長を管理し続けても意味がありませんからね。

しかし、コマンドによる自作ゲームでは、とても広い範囲を移動したりする場合があります。 自作ゲームを動かしているときに、遠くのコマンドブロックが止まってしまうと困ります。 このような場合などに、止まってほしくない範囲を決めて、その場所からプレイヤーが離れても動かし続けるためのコマンドが/tickingareaです。

範囲を追加する

追加した領域は離れていてもランダムティックが進行するようになります。 プレイヤーが近くにいる時と同じようにコマンドブロックが動き、植物が成長します。

範囲はブロック単位で指定しますが、実際にはその範囲を含むチャンクで設定されます。

立方体で範囲を指定

/tickingarea add <ここから> <ここまで> [範囲名]

/fillのように始点と終点を決めて立方体の形で範囲を決めます。

[範囲名]は自分で付ける範囲の名前です。 あとで削除するときや、一覧で確認するときに使います。 わかりやすい名前を付けておきましょう。

# 立方体範囲: 始点から終点までを含むチャンクを「commandBlocks」という名前を付けて追加
/tickingarea add 0 64 0 20 84 20 commandBlocks

実際にはこの範囲を含むチャンク単位で動き続けます。 よって、高さは関係ありません。

円で範囲を指定

/tickingarea add circle <中心座標> <半径> [範囲名]

中心の座標とそこからの半径を決めて円の形で範囲を決めます。

# 円柱範囲: 中心からの半径を含むチャンクを「commandBlocks2」という名前を付けて追加
/tickingarea add circle 0 64 0 10 commandBlocks2

こちらも同様に、この範囲を含むチャンク単位で動き続けます。

範囲を削除する

設定した範囲を削除します。

名前で削除

/tickingarea remove <範囲名>

範囲名を指定して、その範囲を丸ごと削除します。

# 「commandBlocks」という名前の範囲を削除
/tickingarea remove commandBlocks

位置で削除

/tickingarea remove <position: x y z>

指定した位置を含む登録済み範囲を削除します。

# 削除: 指定した位置を含む登録済み範囲を削除
/tickingarea remove 0 74 0 0 84 0

すべて削除

/tickingarea remove_all

設定済みの範囲をすべて削除します。

# 削除: すべて
/tickingarea remove_all

一覧を表示

/tickingarea list [all-dimensions: AllDimensions]

設定した範囲を表示します。

# 一覧
/tickingarea list
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関数を扱うコマンド